
入社して数ヶ月。。。
「想像と違った」「体調を崩した」「このままでいいのか不安」──
そんな理由で退職を考える新卒の方は、実は珍しくありません。
「辞めるのは甘え?」と不安になるかもしれませんが、無理をして心や体を壊す前に行動するのは立派な自己防衛です。
この記事では、新卒で退職する方に向けて、退職届の正しい書き方や提出マナーを例文付きでやさしく解説します。
退職願と退職届の違いをまずチェック
まず、「退職届」と「退職願」は似て非なるものです。
用語 | 意味 | 提出のタイミング |
---|---|---|
退職願 | 「退職させてほしい」というお願い | 退職の相談段階で提出 |
退職届 | 「退職します」という最終意思の表明 | 退職が決まったあとに提出 |
新卒の方が退職を確定させた状態なら、「退職届」を使用するのが一般的です。
退職届の基本ルールと構成
退職届は、以下のような構成で書くのが基本です。
【退職届の構成】
-
書類タイトル(中央に「退職届」)
-
退職する意思の表明(例:「一身上の都合により…」)
-
日付
-
自分の名前(署名・押印)
-
宛名(会社名+代表者名)
退職理由は「一身上の都合」でOK
退職届に詳しい理由を書く必要はありません。
新卒であっても「一身上の都合により退職いたします」で十分です。
※体調不良などを伝えたい場合は、退職面談など口頭で伝えればOK。
新卒向け|退職届の例文(テンプレート)
以下の文面をそのまま手書きまたはWordで使用できます。
内容は. . .
退職届 このたび、一身上の都合により、令和○年○月○日をもちまして退職いたします。 令和○年○月○日 株式会社○○○○ |
と言ったもので、下の画像でイメージを確認してください。
【例文(手書き・縦書き)】
【例文(横書き・Word用)】
*1. 退職届の日付は、一般的には「西暦(例:2025年6月30日)」で問題ありません。
ただし、会社によっては「和暦(例:令和7年6月30日)」での記載が求められることもあります。提出前に、就業規則や過去の書式を確認しておくと安心です。
*2. 退職届に押印が必要かどうかは会社によって異なります。
最近ではパソコンで作成する横書きの退職届では押印が不要とされるケースも増えています。一方、手書きで縦書きの場合は、名前の右側に「(印)」と書き、実際に印鑑を押すのがマナーとされています。提出前に社内のルールを確認しましょう。
手書きかパソコンか?新卒の場合のマナー
項目 | 推奨 |
---|---|
用紙 | A4の白無地(縦書き or 横書き) |
手書き | フォーマルな印象、ボールペン必須 |
パソコン | 誤字がない、印象はやや事務的 |
封筒 | 白無地の長形3号(表に「退職届」・裏に自分の氏名) |
企業によってはフォーマットがある場合もあるので、就業規則も要チェックです。
提出のタイミングと流れ
退職届を出すまでの流れ:
-
まずは直属の上司に相談(口頭で退職の意思を伝える)
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上司との面談後、提出の指示があれば退職届を準備
-
退職届は正式な書類なので、必ず印刷 or 手書きで提出
提出は退職希望日の2週間〜1ヶ月前が目安です。
よくあるQ&A|新卒の退職届
Q. 入社半年で退職してもいいの?
→ はい。体調や環境が合わないなら、早めの決断がむしろ◎です。
Q. 上司にどう切り出せばいい?
→「お話ししたいことがございます。お時間いただけますか?」から始めれば大丈夫。
Q. 退職届はメール提出でもいい?
→基本は紙での提出がマナー。どうしても難しい場合は、事前に確認を。
まとめ:あなたの決断は間違っていません
新卒での退職は、決して「逃げ」ではありません。
自分を守るための大切な選択です。
退職届はフォーマルな書類ですが、基本を押さえれば決して難しくありません。
このガイドを参考に、丁寧な一歩を踏み出してください。
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