・退職したいけどお金が不安で踏み切れない
・転職活動中にどれくらいお金がかかるか想像できない
・退職後にもらえるお金(退職金や失業保険)の仕組みがよくわからない

「退職したいけど、お金が不安で踏み切れない…」
「転職活動って、実際どれくらいお金がかかるの?」
「退職金や失業保険の仕組みがよく分からない…」
そんな不安を抱えているあなたへ。
この記事では、転職・退職を考えたときに欠かせない「お金」に関する知識と、損をしないための準備方法をわかりやすく解説します。
金銭面での不安を解消し、次のステージへ安心して進めるよう、ぜひ最後までご覧ください。
【STEP1】まずは生活費を見直して資金の現状を確認しよう
✅ 最低3〜6ヶ月分の生活費を準備するのが基本
まずは生活費を見直しましょう。
退職や転職を決断する前に、まず大切なのは「現状の生活費を把握すること」。
理想は、最低3ヶ月〜6ヶ月分の生活費を手元に確保しておくことです。
確認すべき支出項目のチェックリスト:
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家賃や住宅ローン
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食費・光熱費・水道代
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通信費(スマホ・ネット代)
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医療費・保険料
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趣味・交際費・サブスクなど
一度家計簿アプリやエクセルで「平均月額支出」を洗い出してみましょう。
✅ いざという時の「使えるお金」もリストアップ
退職や転職に備えて、すぐに使える資金がどれだけあるかも確認しておきましょう。
確認ポイント:
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普通預金の残高
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定期預金(中途解約できるか)
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株式・投資信託の評価額と換金性
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家族からの一時的な支援可能性
こうした「生活防衛資金」を把握しておけば、冷静な判断ができるようになります。
【STEP2】退職後にもらえるお金を知っておこう

▶ 退職金と有給休暇の扱いを確認
まずは、あなたの会社に退職金制度があるかをチェックしましょう。
受け取り方(分割/一括)や課税の仕組みも要確認です。
あわせて、有給休暇の残日数も確認しましょう。
会社によっては「買い取り対応」や「消化前提」が異なります。
必ず就業規則を事前にチェックしておきましょう。
▶ 失業保険の受給条件と注意点
失業保険(正式名称:雇用保険の基本手当)は、退職後の生活を支える重要な制度です。
受給に必要な条件:
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雇用保険に1年以上加入している
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ハローワークで求職活動の意思がある
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退職理由に応じて給付開始時期が変わる
退職理由 | 給付開始までの待期期間 |
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会社都合 | 約7日後から支給開始 |
自己都合 | 約7日+3ヶ月の給付制限あり |
→ 自己都合退職の場合、すぐにはもらえないため注意が必要です。
【STEP3】転職活動にかかるお金を事前に把握しよう
転職活動にも、意外と多くのお金がかかります。
以下の費用を見積もっておきましょう。
▶ 転職活動でかかる主な費用
項目 | 相場 |
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スーツ・靴・カバン等 | 約2〜5万円 |
履歴書・写真・印刷代 | 数百円〜1,000円 |
面接の交通費 | 1回1,000〜3,000円 |
転職エージェント利用料 | 無料(多くは企業側が負担) |
スキルアップ講座・資格試験 | 数万円〜(任意) |
▶ 転職が長引く場合を想定して、「生活費+転職活動費 × 6ヶ月分」があると安心です。
【STEP4】退職後の手続きは『お金の落とし穴』が多い

退職後は、以下のようなお金に関する手続きが必要になります。
▶ 健康保険と年金の手続き
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【任意継続】会社の健康保険を2年間まで継続可能(ただし全額自己負担)
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【国民健康保険】自治体で加入手続きが必要
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【国民年金】自分で納付手続きが必要(場合によっては減免制度あり)
→ 保険料の負担が大きくなるので、月額目安を市区町村サイトで調べておくと◎
▶ 住民税と所得税の注意点
住民税は「前年の所得」に基づいて課税されるため、退職後も支払いが続きます。
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退職時に一括で差し引かれる場合あり
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もしくは退職後に自宅に納付書が届く
→ 給与明細や会社の総務に確認しておきましょう。
▶ 失業保険の手続き
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退職後すぐにハローワークで「求職の申し込み」を行う
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離職票などの必要書類を会社から受け取ること
→ 書類の受け取り遅れに要注意!受給開始が遅れる原因になります。
【STEP5】転職先が決まっていても油断は禁物
転職先が内定済みでも、以下のような“お金の空白期間”が生じます。
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入社までの無収入期間(1週間〜1ヶ月など)
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初任給が出るまでのタイムラグ(例:4月入社 →5月末振込)
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新生活に伴う初期費用(引越し、定期券、服装など)
これらをカバーするため、1〜2ヶ月分の生活費を別に準備しておくのがおすすめです。
まとめ|金銭面の不安を減らせば、退職・転職はもっと前向きに

退職や転職は、自分の人生を変える大きな決断です。
でも「お金の不安」があると、せっかくの前向きな選択もストレスになってしまいます。
今日からできる準備ポイントまとめ:
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現在の生活費と手持ち資金を把握する
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退職金・有給・失業保険などの制度を確認する
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転職活動の出費を見積もる
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健康保険・年金・税金の手続きを知っておく
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転職先が決まっても“生活の空白期間”を想定する
金銭的な余裕があると、気持ちにも余裕が生まれます。
今のうちからしっかりと備え、納得のいく未来へ進みましょう。
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