「職場のハラスメントがつらい」
「もう辞めたいけれど、退職後の生活費が不安」
「傷病手当金は、退職後も受け取れるの?」
このように悩んでいませんか。
結論から言うと、傷病手当金は、条件を満たせば退職後も継続して受け取れる場合があります。
ただし、退職してから初めて調べればよい制度ではありません。
退職前の健康保険の加入期間、退職日時点の状態、医師の証明、待期期間など、確認すべき条件があります。
私は警察官として17年間勤務したあと、40代後半で退職しました。
退職の理由には、家族との時間を大切にしたいという思いもありました。
退職の際には心療内科を受診し、適応障害と診断されました。
その後、傷病手当金の手続きを行い、条件を満たしていたため、退職後も傷病手当金を継続して受給することができました。
この記事では、私自身の経験も交えながら、ハラスメントや強い職場ストレスで限界を感じている方に向けて、退職前に確認すべき傷病手当金の条件と手順を整理します。
※私は医師・社会保険労務士・弁護士ではありません。制度の詳細や受給できるかどうかは、加入している健康保険組合、協会けんぽ、共済組合、勤務先、専門家などに必ず確認してください。
40代後半で退職した私が警察官を辞めたいと思った理由についての記事はこちら
傷病手当金は退職後も受け取れる場合がある

傷病手当金は、在職中だけでなく、条件を満たせば退職後も継続して受け取れる場合があります。
ただし、ここで大切なのは、退職後に突然もらえる制度ではないということです。
退職前から、
・病気やけがで働けない状態であること
・医師の証明があること
・待期期間を満たしていること
・健康保険の加入期間などの条件を満たしていること
などが必要になります。
私自身も、退職後に傷病手当金を継続して受給することができました。
ただし、それは「退職したから受け取れた」というものではありません。
退職前に心療内科を受診し、適応障害と診断され、必要な手続きを進めたうえで、加入していた制度の条件を満たしていたためです。
この経験から感じたのは、心身が限界に近いときほど、勢いで退職届を出す前に制度を確認することが大切だということです。
傷病手当金とは?

傷病手当金とは、病気やけがで仕事を休み、十分な給与を受けられない場合に、生活を支えるために支給される制度です。
会社員であれば健康保険、私のような公務員の場合は共済組合など、加入している制度によって確認先が異なります。
協会けんぽでは、傷病手当金の主な条件として、次のような内容が示されています。
・業務外の病気やけがの療養のための休業であること
・仕事に就くことができないこと
・連続する3日間を含み、4日以上仕事に就けなかったこと
・休業した期間について給与の支払いがない、または傷病手当金より少ないこと
参考:全国健康保険協会「病気やケガで会社を休んだとき」
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/benefit/injury_and_sickness_allowance/
ここで注意したいのは、ハラスメントが関係する場合です。
職場のハラスメントによって心身に不調が出た場合、傷病手当金の対象になる可能性があります。
ただし、その不調が業務に起因するものと判断される場合、労災や公務災害の確認が必要になる可能性もあります。
そのため、自己判断だけで進めず、医師、勤務先、健康保険組合、共済組合、労働局、専門家などに確認することが大切です。
退職後も傷病手当金を受け取るための主な条件

退職後も傷病手当金を継続して受け取るには、いくつかの条件があります。
ここでは、一般的なポイントを整理します。
ただし、実際の判断は加入している制度や個別の状況によって異なります。
必ず自分の加入先に確認してください。
退職前に継続して1年以上加入していること
退職後も傷病手当金を継続して受け取るには、退職日までに継続して1年以上、健康保険に加入していることが条件になる場合があります。
協会けんぽでは、資格喪失後の継続給付について、退職日までに被保険者期間が継続して1年以上あることなどが条件として示されています。
ただし、任意継続や国民健康保険の期間は含まれないなど、細かい条件があります。
公務員や警察官の場合は、共済組合の制度が関係することがあります。
そのため、会社員向けの記事だけを見て判断せず、自分が加入している共済組合や担当部署に確認することが大切です。
退職日時点で働けない状態であること
退職後の継続受給で重要なのが、退職日時点で仕事に就けない状態であることです。
退職日に通常どおり勤務していた場合、「その時点では働ける状態だった」と判断される可能性があります。
もちろん、個別の判断は加入先や状況によって異なります。
ただ、退職後も傷病手当金を受け取れるかどうかには、退職日の状態が関係することがあります。
私の場合も、退職前に心療内科を受診し、自分の状態を医師に相談したうえで手続きを進めました。
退職前に待期3日間を満たしていること
傷病手当金には、一般的に「待期3日間」という考え方があります。
これは、病気やけがで働けない日が連続して3日間あり、その後4日目以降も働けない場合に支給対象となる、というものです。
この3日間には、有給休暇や土日祝日が含まれる場合もあります。
ただし、勤務形態や加入制度によって確認が必要です。
自分の場合に待期期間を満たしているかどうかは、勤務先や加入先に確認してください。
退職後も医師の証明を継続できること
傷病手当金は、申請すれば自動的に支給されるものではありません。
働けない状態であることについて、医師の意見や証明が必要になります。
退職後も継続して申請する場合、一定期間ごとに医師の証明を受けながら申請を続ける形になることがあります。
私も、退職時に心療内科を受診し、適応障害と診断されたことが、傷病手当金の手続きを進めるきっかけになりました。
ただし、適応障害と診断されれば必ず傷病手当金が受け取れる、という意味ではありません。
受給できるかどうかは、医師の判断、働けない状態かどうか、加入制度の条件などによって異なります。
ハラスメントで辞める前にやるべきこと

ハラスメントや強いストレスで限界を感じているときは、「今すぐ辞めたい」と思うこともあります。
その気持ちは自然なものです。
私も40代後半で退職を考えたとき、今後の生活や家族のこと、お金のことが頭から離れませんでした。
ただ、心身が弱っているときほど、冷静な判断が難しくなります。
ここでは、退職前に確認しておきたいことを整理します。
まず医療機関に相談する
眠れない。
食欲がない。
出勤前に強い不安がある。
涙が出る。
動悸がする。
このような状態が続いているなら、まず医療機関に相談することをおすすめします。
私自身も、退職の際に心療内科を受診しました。
それまでは「まだ大丈夫」「自分が我慢すればいい」と考えていた部分もありました。
しかし、医師に相談したことで、自分の状態を客観的に見てもらうことができました。
その結果、適応障害と診断され、傷病手当金の手続きを進めるきっかけにもなりました。
心療内科や精神科を受診することに抵抗がある方もいると思います。
しかし、限界まで我慢してから動くより、早めに相談した方が選択肢を残せる場合があります。
ハラスメントの記録を残す
ハラスメントを受けている場合は、できる範囲で記録を残しておくことも大切です。
たとえば、次のような内容です。
・いつ
・どこで
・誰から
・どのような言動を受けたか
・その後、体調にどのような変化があったか
メール、チャット、業務指示、日記なども、状況を整理する材料になる場合があります。
ただし、録音や証拠の扱いについては法的な問題が関係する可能性もあります。
不安な場合は、労働局、弁護士、専門家などに相談してください。
厚生労働省の「あかるい職場応援団」では、ハラスメントに関する相談窓口も案内されています。
参考:厚生労働省「あかるい職場応援団」
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/
勤務先や相談窓口に確認する
相談できる状況であれば、勤務先の人事、相談窓口、労働組合、産業医などに相談する方法もあります。
ただし、職場によっては相談しづらい場合もあると思います。
私は警察官として17年間、組織の中で働いてきました。
警察に限らず、上下関係が強い職場では、
「相談したら余計に立場が悪くなるのではないか」
「自分が我慢すればいいのではないか」
と感じる人もいるかもしれません。
そのような場合は、職場内だけで解決しようとせず、外部の相談窓口を使うことも選択肢です。
勢いで退職届を出さない
心身が限界に近いときほど、今すぐ逃げ出したくなります。
しかし、傷病手当金や退職後の手続きという面では、退職届を出す前に確認した方がよいことがあります。
特に、次の点は確認しておきたいところです。
・医療機関を受診しているか
・医師に働けない状態を相談しているか
・退職後も傷病手当金を受け取れる条件を満たしているか
・退職日の扱いはどうなるか
・失業給付との関係はどうなるか
退職すること自体が悪いわけではありません。
ただ、退職前に制度を確認しておくことで、退職後の生活不安を少しでも減らせる可能性があります。
退職前から退職後までの手順

ここでは、ハラスメントや心身の不調で退職を考えたときの大まかな流れを整理します。
ただし、これは一般的な流れです。
実際の手続きは、勤務先や加入している健康保険、共済組合によって異なります。
1. 医師に現在の状態を相談する
まずは、自分の心身の状態を医師に相談します。
「診断書をもらうため」ではなく、今の状態を正しく見てもらうことが大切です。
私の場合も、退職時に心療内科を受診し、適応障害と診断されました。
そこから、傷病手当金の手続きを進めることになりました。
2. 加入している健康保険・共済組合に確認する
次に、自分が加入している制度を確認します。
会社員なら、
・協会けんぽ
・健康保険組合
などが考えられます。
公務員や警察官の場合は、
・共済組合や本部の厚生課
・所属の福利厚生担当(庶務課)
・人事担当部署
などが確認先になる場合があります。
私のように公務員として勤務していた人は、一般的な会社員向けの情報だけで判断しない方が安全です。
3. 勤務先に必要書類を確認する
傷病手当金の申請では、本人、医師、勤務先が記入する欄がある場合があります。
退職後に勤務先とやり取りするのが負担になることもあるため、退職前に必要書類や提出先を確認しておくと安心です。
心身がつらい状態では、書類を読むだけでも負担になります。
可能であれば、家族や信頼できる人に手続きを一緒に確認してもらうのもよいと思います。
4. 退職後も継続して申請する
退職後も傷病手当金を受け取る場合、継続して申請が必要になることがあります。
医師の証明も継続して必要になる場合があります。
私も、退職後に傷病手当金を継続受給できたことで、退職直後の生活費への不安を少し減らすことができました。
ただし、これはあくまで私の場合です。
受給できるかどうか、どのくらいの期間受け取れるかは、個別の状況によって異なります。
公務員・警察官が注意したいポイント

このブログを読んでいる方の中には、公務員や警察官として働いている方もいると思います。
公務員や警察官の場合、会社員とは制度の確認先が異なることがあります。
会社員向けの記事では「協会けんぽに確認しましょう」と書かれていることが多いですが、公務員の場合は共済組合が関係する場合があります。
そのため、次の点を確認しておくことが大切です。
・自分がどの制度に加入しているのか
・退職後の継続給付の条件はどうなっているのか
・公務災害や労災に関係する可能性はないか
・退職日や休職期間の扱いはどうなるのか
警察官として17年間働いてきた経験から感じるのは、組織の中で長く働いている人ほど、弱音を吐きづらいということです。
「自分が我慢すればいい」
「ここで休んだら迷惑をかける」
「辞めた後の生活が不安だから動けない」
そう考えて、限界まで抱え込んでしまう人もいると思います。
しかし、心身を壊してからでは、退職手続きや生活再建を進めること自体が難しくなります。
一人で抱え込まず、医師、家族、相談窓口、専門家など、頼れる先を少しずつ増やしていくことが大切です。
傷病手当金を受けている間の転職活動・副業・スキルアップは注意

退職後の生活を考えると、
「転職活動をしなければ」
「副業を始めなければ」
「資格を取らなければ」
「ブログやAIなどを使って収入を作らなければ」
と焦ることがあります。
私自身も現在、アラフィフでの転職、副業、ブログ運営、AI活用に挑戦しています。
ただし、傷病手当金を受け取っている間は、まず療養が最優先です。
傷病手当金は、働けない状態にある人の生活を支える制度です。
そのため、収入を伴う活動や就労に近い行動は、受給条件に影響する可能性があります。
副業、アルバイト、業務委託、継続的な収入が発生する活動を考えている場合は、必ず医師や加入先に確認してください。
個人的には、回復していない段階で「早く稼がなければ」と焦りすぎるのは危険だと感じています。
まずは休む。
生活を落ち着かせる。
そのうえで、少しずつ次の働き方を考える。
40代後半からでも、人生を見直すことはできます。
ただし、順番を間違えないことが大切です。
まとめ|限界のときほど退職前に制度を確認しよう

ハラスメントや職場のストレスで心身が限界に近いとき、「もう辞めたい」と思うのは自然なことです。
ただ、傷病手当金を退職後も受け取れるかどうかは、退職前の状態や加入期間、医師の証明、待期期間などによって変わります。
私自身、警察官として17年間勤務したあと、40代後半で退職しました。
退職時には心療内科を受診し、適応障害と診断され、傷病手当金の手続きを行いました。
その結果、条件を満たしていたため、退職後も傷病手当金を継続して受給することができました。
この経験から伝えたいのは、心身がつらいときほど、勢いだけで退職を決めないでほしいということです。
もちろん、限界の環境から離れることは大切です。
しかし、退職後の生活を守るためには、退職前に医療機関へ相談し、加入している健康保険や共済組合に確認し、必要な手続きを進めておくことも大切です。
休むことは逃げではありません。
自分の心と体を守り、次の人生を立て直すための大切な時間です。
※この記事は筆者の経験と公的情報をもとにまとめたものです。医療・労務・社会保険に関する判断は個別の状況によって異なります。受給できるかどうかや具体的な手続きについては、加入している健康保険組合・共済組合・勤務先・医師・専門家に必ず確認してください。
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